すなリハブログ

リハビリの実習は辛い。だからこそ楽しい実習に世界を変えたい、学生のためのブログです。

残念 ベッド上の運動じゃ歩行は変わらないですよ

 

警告

 

 

ベッドでの運動が歩行機能の改善に効果があるとは限らないですよ( T_T)\(^-^ )

 

 

こんにちは(ω╹๑ )

 

総合病院勤務の理学療法士のすなです(ω╹๑ )

 

 

 

 

座位や臥床での訓練が歩行と連動するとは限らない

 

 

 

これは、実習の頃に心底感じたことの一つです

 

麻痺側の下肢の振り出しの練習をベッド上でやってみるも

 

じゃ、歩いてみましょう

 

 

ぜんぜん

降り出しが変わらんやん( T_T)\(^-^ )

 

なんで?

どして?

 

学校で教えてくれないじゃん( ;∀;)

 

まずは、なんでベッド上の訓練で歩行機能が変わらないのかを考えてみましょう(ω╹๑ )

 

 

 

 

 

 

動きを管理するシステムが違う

 

 

座位姿勢での随意運動

運動皮質-皮質脊髄路

 

これはいわゆる錐体路と呼ばれるものですね

図で言えばこんな感じ

Pasted Graphic 1.tiff

 

画像は阿部先生の脳画像のセミナーから参考にさせてもらいました。

 

 

 

歩行

中脳、小脳、網様体などの入力に基づく

脊髄の中枢パターン発生器(CPG)

 

Pasted Graphic 2.tiff

参考の図は畿央大学森岡先生のセミナーからです

 

 

 

運動制御システムが違うため、座位での運動が必ずしも歩行機能の改善には繋がらないんです( T_T)\(^-^ )

 

 

 

確かに、皮質脊髄路は末梢の巧緻運動が担当なので

歩行を担当するCPGへの介入にはなりませんよね(ω╹๑ )

 

 

 

 

いきなり苦手な運動から訓練すると…

 

脳卒中片麻痺の患者さんは

皮質脊髄路の損傷に伴い随意運動が障害されている。

 

随意運動が苦手な患者さんに随意運動から介入することは学習性の無力感を生じさせる可能性も大きい。

 

 

 

 

学習性の無力感とは

簡単に例えると

 

 

運動の効果が現れないので

運動に対してのモチベーションが下がってしまうことです。

 

 

もしかしたら、患者さんのリハビリの拒否は

介入の手段を間違ってしまった理学療法士の責任かもしれないですよね( ;∀;)

 

 

 

運動に対する中枢制御の変更過程について

 

適応、学習で生じる

 

感覚によって感知された環境の特性によって条件づけられ、行動の目的に応じて制御内容を変化させる。

 

 

 

環境条件や行動の目的の設定が重要な課題となる

 

 

 

これは歩行の能力は歩行を行う中で

歩行という運動の新たな運動のプログラムを再構築するんです(ω╹๑ )

 

 

たしかに

従来の臥床でのハンドリングは患者の日常生活ではありえない環境での訓練ではないですか?

 

 

なので、歩行機能を改善したい場合は

 

歩行時の環境に合わせた筋収縮を生じさせる様に介入することが重要なんです。

 

今回のポイントのまとめ

1)歩行と座位での運動は制御するシステムが違う

2)座位での運動は皮質脊髄路

3)歩行はCPG

 

歩行機能を向上させるためには

歩行時の筋収縮を意識した訓練が必要となる

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(ω╹๑ )