学校じゃ教えてくれない心不全患者の評価内容と問診のポイント
心不全編 その3
今回は理学療法評価でのリスクについて
解説していきますね\(^o^)/
実習中は筋力や関節可動域などに意識が向いてしまいますよね〜
僕もそうでした((((;゚Д゚)))))))
心不全の場合はまず
・恒常性維持がどのように図られてるかを
考えないといけません
恒常性…生物において、内部環境を一定の状態
に保ち続けること
心不全で破綻している機能をどのように補っているのかを考えなければです
点滴や内服薬によって維持されている場合や維持を図るべく調整中の場合もあるので他部門からの情報は大切なんですね( T_T)\(^-^ )
実際の評価の順序は
1)診療録の確認
2)問診
3)身体所見
4)基本動作評価
5)運動機能評価
診療録の評価
・心不全発生時の状況
・基礎疾患
・現病歴、既往歴
・依存疾患
この4つはしっかりと確認しましょう。
なぜ、心不全になったのか❓
心不全は現象を示す言葉なので、リハビリでは心不全の引き金となった疾患を理解しつつリハビリを行うことが理想です\(^o^)/
ちなみに僕も自信はありません…>_<…
問診
心不全を考えると問診の中でも意識することはあります
例えば
ベッドに座ってる→
一般の場合は体調が良好なのかな❓
心不全患者様の場合は
起座呼吸のため座位をわざととっている❓
夜間の睡眠状況→発作性夜間呼吸困難を
念頭におく
食欲低下→右心不全に伴う消化管うっ血を
意識する
問診の中で
今までに首や足腰で大きな怪我や手術はありましたか?
などで診療録に記載されていない既往の調査をおこなうことも大切です。
人工骨頭置換術あり→転倒歴、脱臼リスクなど
の予測に役立ちますよ\(^o^)/
・日々の活動の程度
(活動性が極端に高いor低い)
・社会的役割→会社の立場、家族関係、
趣味のコミュニティ、
近所付き合いなど
・退院後必要となる動作→玄関の段差昇降、
トイレ動作、
応用的な歩行など
心不全の重症度に応じて今後の活動量を大幅に低下せざるを得ない場合もあるので最初にしっかりと把握しましょう\(^o^)/
次回は身体所見以降の評価について書いていきます〜
今回も理学療法ジャーナル 第50巻第8月号 2016年8月 P792〜793を参考にしました
実習で困ったら
ぜひ参考にしてくださいね\(^o^)/
ではでは〜
慢性心不全なら まずこれ見て確認!
心不全編 その2
前回は急性心不全を中心にまとめました(*^o^*)
今回は慢性心不全を中心に
まとめていきますね〜
慢性心不全…結構高齢者の場合は合併症となる場合が多いです。
とりあえず怖いですよね…>_<…
そんな時は疾患概要を復習するとけっこう恐怖が減る場合が多いですよ
1)慢性心不全
慢性の心筋障害により心臓のポンプ機能が低下し,末梢主要臓器の酸素 需要 量に見合うだけの血液量を絶対的にまた相対的に拍 出できない状態であり,肺, 体静脈系または両系にうっ 血を来たし日常生活に障害を生じた病態
2)自覚症状
前回やった急性しんふぜんの症状と基本的には同じです(*^o^*)
決して手抜きではないですよ((((;゚Д゚)))))))
・慢性心不全患者様は症状の増悪、
寛解を繰り返しながら生活している
・症状のため活動性に低下が生じる
・活動性と症状の関係を評価する
・評価→NYHA心機能分類など
3)他覚症状
・労作時の症状が出ても患者自身の
自己解釈がある場合も…
・自覚症状と
他覚症状(水泡音、下肢浮腫、体重増加)
を評価し軽微な増悪に気づくことができる
4)原因疾患
・心臓の機能低下、交感神経の活動亢進、
神経 内分泌因子の亢進、 体組織量の
適応的減少心機能のみが原因ではなく、
背景には様々な器官の関わりがある
・様々な内服薬が処方されている場合が
多いため、薬剤・薬効の知識も必要となる
今回は慢性心不全をすごく簡単にまとめてみました\(^o^)/
理学療法ジャーナル 第50巻 第8号・2016年 8月号 P791〜792を参考にしました
実習で困ったらぜひ使って下さいね〜〜
ではでは\(^o^)/
心不全のまとめ まず、これを確認!
心不全編
今回から心不全編に突入していきますね(*^o^*)
ケースの症例合併症・既往歴でよく見かけますよね〜
僕も学生の頃は
心不全❗️→負荷量とかどうしよう
心停止とかあるの❓
仰臥位が座位より辛いってなんで((((;゚Д゚)))))))
みたいにパニック
になっていました( T_T)\(^-^ )
恥ずかしいです。今でも自信はないですが........
今回は、皆さんが僕みたいにならないように解説していきますね(*^o^*)
1)急性心不全とは
心臓に機能的異常が発生して急速にポンプ機能が破綻し、それに基づく症状が急速に出現、
悪化した病態
2)自覚症状→自覚症状は右側か左側で
違いがでます。
左心不全→息切れ、疲労感
数日間の倦怠感が先行し
夜間発作性呼吸困難や
起座呼吸が出現
左側の心室、心房、弁の不具合により肺に血液が溜まっていくイメージ
右心不全→体静脈うっ血による食欲不振、
浮腫が特徴
消化管うっ血による悪心、嘔吐、
腹部膨満感
腎臓の血流低下による乏尿、
体重増加
右側の心室、心房、弁の不具合により体に血液が溜まっていくイメージ
3)他覚症状
左心不全→基本的に肺に問題が生じる
水泡音、ピンク色泡抹状痰、喘鳴
これらは肺うっ血による呼吸困難と
ともに見られる
場合によってはチアノーゼ、意識障害を伴うこともある
右心不全→基本的に体の静脈に問題が生じる
頸動脈怒張(中心静脈圧上昇による)
腹水、浮腫、体重増加
4)原因疾患
急性冠症候群、高血圧、不整脈、弁膜症などです((((;゚Д゚)))))))
これらの疾患が現病歴・既往歴にあるかもしっかり確認しましょう\(^o^)/
今回は理学療法ジャーナル 第50巻第8月号・2016年8月号 P791 を参考にしました(=^x^=)
実習で困ったらぜひ参考にしてくださいね〜〜
リハビリ実習で他職種に聞くこと 決定版
今回は他部署からの情報収集から
進めますね\(^o^)/
SV他部署から情報収集してね
実習生→分かりました
こんな会話って必ずありますよね〜〜
しかも、僕もそうだったんですけど具体的になにを聞くってことって
詳しくは分かんない時ってありますよね〜^_^;
今回も理学療法ジャーナルを参考に解説していきますね( T_T)\(^-^ )
医師
・治療方針・方向性→保存療法❓手術❓
などなど
・手術経過概要→切開した筋、靭帯などなど
・合併症の状況
・リハビリ実施時のリスク
(負荷量、荷重量、禁忌肢位)
看護師・介護士・看護助手
・患者様の生活状況(1日の流れ)
・しているADLの介助量
(食事・整容・更衣・入浴・排泄)
・服薬、点滴などの状況→どんな成分❓
ソーシャルワーカー
・入院前の生活状況→独居・同居❓など
・介護保険、社会福祉サービスの利用内容
・経済力→回復期病院への転院は可能❓
退院後の通いでのリハビリは可能❓
・周囲の介助力→同居者も高齢だと介護は期待できない→自宅での生活は…
栄養士
・心臓病、高血圧、糖尿病などで変化がでる
・食事形態、摂取量、総カロリーの確認
簡単にまとめるとこんな感じですね〜
実習で困ったらぜひ参考にして下さい\(^o^)/
今回は理学療法ハンドブック第49巻第7号・2015年7月
のP669〜671を参考にしました。
ありがとうございました(^O^)/
大腿骨頸部骨折で実習前にはこれを確認すれば大丈夫!
今回も実習理学療法ジャーナルを利用して実習対策をやっていきます\(^o^)/
前回は実習前に事前に復習しておくことを書きました。
今回は評価前に準備することについて書いていきます
1)現病歴
・転倒原因はなんなのか
・いつ、どこで何をしている時に起こったのか
・受傷時の環境はどうだったのか
・心理的要因はなかったのか
などをできる限り情報収集します。
その後、入院中・退院後の転倒予防の対策への参考にします(*^o^*)
例えば
受傷時→階段降段時に転倒した
退院にあたって→階段に手すりを設置するなどの対策をとる
すごく簡単な例ですが、こんな感じにイメージしてくださいΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
2)社会的情報
・住環境
・ 同居家族の有無、家族構成
・受傷場所の確認
・動線の確認
転倒歴のある患者様への住環境改善は、
転倒防止に有効であるという高いエビデンスがあります((((;゚Д゚)))))))
転倒が受傷原因の場合は特に確認する必要があるかもしれませんね(*^o^*)
3)生活歴・職業歴・嗜好歴
リハビリは
❌→再び歩けるように
⭕️→再び患者様の望む生活が送れるように
このことを意識して情報収集できればいいと思います。
日常会話の中で少しずつ聞いていくとお互いの負担にならないですよ*(^o^)/*
今回は理学療法ジャーナル2015年7月号を参考にしました\(^o^)/
次回は他部署からの情報収集編をやりますね〜
大腿骨の骨折を担当したらこれ見て!
実習前に施設に電話して
学生「事前に勉強していくことってありますか❓」
バイザー「じゃあ、大腿骨骨頸部骨折患者様を担当してもらうから疾患について勉強してきてね」
学生「分かりました…」
よくあるやりとりですが、具体性に欠けるので勉強することがイマイチ分かんないんですよね〜
なので今回は2015年理学療法ジャーナル7号を参考に解説していきますね(*^o^*)
疫学
1)発生率は60歳以上で徐々に増加する
2)原因としては転倒が最も多い
3)女性が男性と比べて発生率が多い
分類
大腿骨頸部骨折は
1)大腿骨頸部骨折
2)大腿骨転子部骨折に分けられます\(^o^)/
大腿骨頸部骨折…Gardenのステージ分類
大腿骨転子部骨折…Evans分類、Jencen分類 となります。
これらの分類は保存療法、手術療法適応 目安となっているので確認しましょう
術式について
大腿骨頸部骨折では
非転移型…骨接合術
転移型…人工骨頭置換術
大腿骨転子部骨折では安定型・不安定型ともに骨接合術が施行されることが多いです。
術式を理解することは
1)患者様の疼痛要因を理解する
2)骨癒合までの負荷量を予測する
3)人工骨頭置換術後脱臼リスクなどを防ぐ
ためにも大切なことなので実習前に改めて確認しましょう\(^o^)/
次回は情報収集するポイントから
行きますね〜\(^o^)/
また、よろしくお願い申し上げます。
錐体外路をハッキリさせる!
今回は名前はよく聞くけどイマイチよく分からない、そして実習中必ず出会う錐体外路について進めて行きますね〜\(^o^)/
今回は理学療法ハンドブック第3版p514〜を参考にしました(*^o^*)
前回は直接賦活系(錐体路)についてでしたが
錐体外路は別名間接賦活系とも言います←あんまり聞かないけどwww
錐体外路は錐体路以外の経路全てをまとめて名称なんですΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
の4つがあります。
4つもまとめていたとは…って正直思いますよね(笑)
さらに腹側・背側に分けられるからめんどくさく、実習中には復習する余裕がなくなりますよね〜((((;゚Д゚)))))))
今回は実習で使えるように箇条書きにしていきますね
1)前庭脊髄路
外側前庭脊髄路・内側前庭脊髄路に分かれる
外側前庭脊髄路…体幹・四肢も伸筋の促通、屈筋の抑制
内側前庭脊髄路…上位胸髄ニューロンに連絡し、頭部の安定性に関与
2)網様体脊髄路
1.橋網様体脊髄路として脊髄前索部を下行するもの
2.延髄網様体脊髄路として脊髄側索部をを下行するもの
の2つあります((((;゚Д゚))))))) ややこしいwww
橋網様体脊髄路…姿勢保持ために伸筋の活動を促通と同時屈筋を抑制
網様体背外側に起始→背側→伸筋みたいなイメージで、
覚えればいいんですかね(笑)
延髄網様体脊髄路…屈筋活動を促通し、伸筋活動の抑制
外側前庭脊髄路と拮抗し身体平衡を司る
延髄下部腹内側部に起始→腹側→屈筋みたいなイメージです
3)視蓋脊髄路…眼球運動と頭部・体幹運動を強調させる役割
4)赤核脊髄路…上肢の屈筋の活動促進させる
ヒトではあまり発達していないといわれているΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
今回は理学療法ハンドブック第3版p514〜
から引用しました\(^o^)/
参考にしてくださいね〜