すなリハブログ

リハビリの実習は辛い。だからこそ楽しい実習に世界を変えたい、学生のためのブログです。

膝折れのシンプルな考察

こんにちはスナリはです

 

 

今回の動画は膝折れについての解説動画です

膝折れに対しての基本的な考え方、なんで膝と膝以外を評価するのかなど

新人・学生にも分かりやすく解説していきますので

膝折れに困ってる学生、新人は最後まで見てください

 

 

 

 

今日は膝折れに対しての基本的な考え方について解説していきます

ポイントはこの3つです

大腿四頭筋以外の視点

・膝関節に発生する関節モーメント

体幹の位置と床反力作用線

 

 

大腿四頭筋以外の視点を持つこと

良くある解釈の一つが、膝関節伸展筋力が低下しているから膝折れが生じる

 

この考え方は半分正解なんですけど半分不正解なんです。

 

なんで膝折れが発生するのかについて考えないといけないんです。

 

 

ではなんで膝折れが生じるんか考えましょう

 

順序でいくと

1、荷重すると膝関節に関節モーメントが発生する

2、関節モーメントに対抗する膝関節の伸展筋力があるか

 

 

実は考えるポイントはこの2つだけなんです!

二つだけ?ってなりますよね

 

 

基本的にはこの2つですね

ではこの2つを軸に対策について考えていきましょう

 

 

膝折れの原因は2つなのでこの二つに対しての対策が基本になるんです

ここで感の良い人は気づいてると思うんですけど

みんなが対策してるのは2の筋力に対してばかりなんですよ

 

 

1の膝関節に発生する関節モーメントについては苦手意識がある人が多いと思います。

 

 

 

では次に関節モーメントのポイントを抑えましょう

 

ポイントは

床半力作用線と膝関節の距離がどのくらい離れているか

 

これだけなんです

 

ええっこれだけ?

なんか一気に怪しくなってきましたねwww

 

 

でもシンプルに考えるとこれだけなんです。

では図で解説していきましょう

 

 

 

 

 

床半力作用線は足底面から体幹に向けて引きます。

ここの床反力作用線がどこに向かうかは正確ではないので詳細が知りたい人は各自調べてくださいね

今回はあくまで、入り口であり分かりやすさ重視でいきます

 

 

 

このときにこの3つの図では床半力作用線と膝関節の距離が違いますよね

 

ここで大切なポイントいきます

 

床半力作用線と対象となる関節の距離が開くほど関節に発生するモーメントが大きくなる

膝関節の後方に床半力作用線が推移すると膝関節に屈曲モーメント

膝関節の前方に床半力作用線が推移すると膝関節に伸展モーメント

がそれぞれ生じます

 

 

ここはめちゃ大切なので気合で暗記しましょう!

 

 

ここで患者さんの膝関節にどの方向の関節モーメントが生じているかがわかってきましたね

 

次に考えるのは

床半力作用線と膝関節の距離を縮めることです

床半力作用線と関節の距離を縮める=膝関節に生じるモーメントが小さくなるです

 

 

 

ではどうすれば床半力作用線を推移させることができるのか?

それは

体幹のアライメントを変更することでできるんです!

 

 

覚えてますか?

床半力作用線は足底面から体幹に向けて線がありますよね?

なのでゴールを移動すれば線が良い意味でズレるという訳です

 

 

 

なので膝折れに対しては体幹(膝以外)への介入がどうしても必要なんです。

 

 

今までの流れをまとめると

膝折れの原因は

1、膝関節に生じる関節モーメントに膝関節伸展筋が対抗できないときに生じる

 

膝折れの対策は

1、膝関節の伸展筋の筋力を向上させる

2、膝関節に発生する関節モーメントを小さく調整する

 

関節モーメントは

・床半力作用線と膝関節の距離で決まる

・膝関節の後方に床半力作用線が推移すると膝関節に屈曲モーメント

・膝関節の前方に床半力作用線が推移すると膝関節に伸展モーメント

 がそれぞれ生じます

体幹のアライメント調整することで床半力作用線全体をずらせる

・実際に目に見えないからあくまでも臨床では頭の中で想像する

 

 

 

なのでみんなも明日からは

患者さんの床反力作用線は膝関節のどの付近を通過するのか?

膝関節にはどの程度の関節モーメントが生じているのか?

などを考えながら患者さんを評価してみてくださいね