すなリハブログ

リハビリの実習は辛い。だからこそ楽しい実習に世界を変えたい、学生のためのブログです。

膝関節の荷重時痛への考え方について

今日は膝関節の荷重時痛の評価についての内容です。

 

 

 

 

あくまでも学生の実習や新人の臨床のお助け的な内容なので

中堅以上のセラピストには物足りない内容になっているのでご了承ください

 

 

 

 

では一緒に勉強していきましょう!

 

 

今日のテーマは膝関節の荷重時痛です

これは臨床で良く出会うケースが多いんですよ

 

 

 

外来のリハビリだと変形性膝関節症だったりが有名ですよね

脳卒中や大腿骨頸部骨折でも合併症や

元々、痛みがあったなんかで膝に痛みを抱えている患者さんって多いんです

 

 

 

 

なので、この動画で膝関節の荷重時痛への評価のざっくりとした流れを把握しておくことは今後の臨床に生きると思います。

 

 

 

 

ケースで勉強する

 

ではケースを想定していきましょう

 

 

二型変形性膝関節症で膝関節は外に開いていることが多いですね!

 

 

前額面では胸椎の後弯が増大していることが多いです!

変形性膝関節症の患者さんのアライメントは教科書では

胸椎後弯増大、腰椎前弯減少、骨盤後傾、股・膝関節屈曲になっていますよね

 

 

そして、良くある主訴は

体重をかけた時に膝関節に痛みがあるってやつです

 

 

 

 

ここで一番やってはいけないのは

あんまり評価もしていないのに膝関節をマッサージ、ホットパックなどを行うことです

 

 

なぜかというと

原因がはっきりしていないのに介入しても改善する可能性はすごく低くなるからです

 

 

ここで評価の流れを復習しましょう

 

1、どの組織が痛みを出しているかを考える

2、痛みを出している組織に対して個別的に評価する

3、動作での疼痛を再評価する

 

基本的にはこの流れですね

 

さっきのようにいきなりホットパックとかマッサージをしてしまうと

原因の組織も不明確

介入前の評価もないので、数値での効果検証ができない

 

などの問題点は発生してしまい

その場しのぎの介入になってしまうんです

 

 

では、ここからは一つ一つ見ていきましょう

 

1、どの組織が痛みを出しているか

 

これはポリモーダル受容器がある組織を考えていけばいいですね

復習ですが疼痛はポリモーダル受容器が感知することで発生しますのでポリモーダル受容器が重要になります。

 

 

今回のケースでは

 

骨、筋、関節包、靭帯、腱、血管、神経などが考えられます。

 

骨の場合はレントゲンなどの評価が考えられますよね

そして、FTAなどの客観的な評価もありますよね。

 

レントゲンで評価すると骨の隙間が狭小化していることがほとんどだと思います

じゃ、骨への負荷を減らすために筋トレしようってなるんですけど

そこま単純じゃないんです

 

 

 

 

ではなんで、膝関節の関節の内側が今日消化したのかを考えてみましょう!

 

それは、膝関節に関節モーメントが生じているからです。

図で見ると赤の矢印のことです。

 

立位で常時関節モーメントが生じているために膝関節の内側は狭小化したことが考えられます

 

 

では、膝関節のモーメントは骨だけで対処していたのでしょうか?

 

知いますよね、靭帯出会ったり、筋も一緒に頑張っています!

 

 

今回はわかりやすく筋肉を例に挙げてみましょう

 

 

ここからは僕の独自の解釈があると思うのでご了承ください

一つの考え方だと思って聞いてくださいね

 

 

膝関節へのモーメントに抵抗するためには

主にラテラル・ラインといった筋膜のラインを利用することがあります。

 

 

主な筋だと大臀筋、中臀筋、大腿筋膜張筋などがあります。

なので上記の筋肉を軸に評価を進めていきます。

 

 

筋硬結を介入で即時的に改善した状態で荷重時痛が生じた動作を行ってもらい即時効果の評価を行います。

 

そして、即時的に効果が得られたのであれば

 

本格的に評価した筋への介入を行います。

そして、介入しながらでもいいので

なんで臀筋が硬くなったのかに対しての考察も行ってきます。

 

 

例を考えると

胸椎の後弯が増強していたから、広背筋と大臀筋の筋膜のラインで立位を常時保持しているから臀筋は硬くなったのかな?

とかです。

 

 

そして、介入後は膝関節の荷重時痛の再評価を行う

 

 

みたいな流れが一般的なのかな?

と思います。

 

 

 

あくまでも僕の一つの意見なので参考程度にしていてください。

 

 

 

反対意見

 

あまりにも極論じゃない?

口だけじゃん?

 

みたいな反論もあると思います。

確かにそれもごもっともです。

 

 

今回学生や新人に伝えたかったことは

セラピストが頭の中でどのように知識を応用して臨床的な評価を行っているかを

可視化して伝えることが目的なんです

 

 

 

最後に大切なポイントをまとめると

 

とりあえずの介入より評価が一番大切

 

評価➡︎介入➡︎再評価の流れを行うことで

行き当たりばったりの介入を避けることができる

 

 

一回しか結果が出せない人と安定して結果を出せる人の違いは評価にあるので

みなさんも今回の評価の考え方を参考にして

膝関節の荷重時痛への参考にしてみてください

 

 

 

こんな感じて

これからは二日に一回のペースで動画を出していこうと思うので

もし臨床や実習での素朴な疑問があればコメント欄に書いて見てください

 

 

Twitterやブログもゆるっと更新してますので興味があったら概要欄から見てみてください。

それでは皆さん適度に勉強頑張りましょう〜

ありがとうございました