脳卒中の装具の話
こんにちは(๑╹ω╹๑ )
総合病院勤務の理学療法士のすなです(๑╹ω╹๑ )
今回からは装具療法について書いて行きたいと思います。
よく職場の後輩や先輩から装具について相談されます。
患者さんの可能性を生かすも殺すも装具の選択次第なのでセラピストが
きちんと運動学と脳システムを理解して装具を用いることが大切ですね。
今回の内容は
足継手を制動した短下肢装具(SHB)はローディングレスポンスで
下腿三頭筋と大腿二頭筋の過剰収縮を生じさせる
このことです(T . T)
これは2011年の段階で判明してます。
下腿三頭筋と大腿二頭筋はみなさんご存知の通り2関節筋ですよね?
これらの筋が過剰収縮することは膝関節を後方に引っ張ることになります。
そして、セラピストのトドメの一言
○○さん、膝関節が後ろに下がらないように気をつけましょう
何言ってるんでんすか?
膝関節の反跳膝はあなたが足継手のない短下肢装具を使ったことによって
生じているんですよ?
これじゃ、あまりにも患者さんが可愛そうですよね(T . T)
そうなんです、患者さんはなにも悪くないんです
悪いのはセラピストの知識不足ですよね( T_T)\(^-^ )
今回の内容で伝えたいことは
足関節を固定して歩行訓練を行うと
1)膝関節が反跳膝のようになってしまう
2)股関節が後方に引けてしまう
この二つのことが発生してしまいます。
さらに大切なのが
問題は膝関節と股関節に生じていますが真の原因は離れた足関節にある
ということです。
新人や学生では
1)膝関節の伸展運動が発生する
2)膝関節の屈曲の筋肉の筋力が低下しているからだ
3)膝関節の屈曲の筋肉の筋力強化を行う
このような、思考回路で介入してしまうと
本当の原因である、
立脚中期以降の足関節の背屈運動が生じないことに対して介入しないままになります。
なので
患者さんの立脚中期以降の膝関節伸展、股関節後退、体幹前傾の
脳卒中の患者さんによくある姿勢になって行きます。
そして、小脳などの運動学習機能を利用して間違った歩行の方法を学習してしまいます。
これは、なんか怖い話ですが
臨床の現場ではよくあることですよ( T_T)\(^-^ )
ですので、
足を振り出す時につま先が引っかかるから
これだけの理由で足関節を固定してしまうのは絶対にやめてください(๑╹ω╹๑ )
患者さんの異常歩行は我々セラピストが作っていることはよくあります
なので、患者さんの未来を潰さないためにこのブログで一緒に勉強しましょう(๑╹ω╹๑ )
今回のまとめ
・足継手を制動した短下肢装具(SHB)はローディングレスポンスで
下腿三頭筋と大腿二頭筋の過剰収縮を生じさせる
・足関節固定→膝関節過伸展、体幹前傾誘発
の流れをセラピストが作ってしまう。
最後まで見てくれてありがとうございました(๑╹ω╹๑ )