脳の可塑性のお話
脳の可塑性ってよくわからないΣ(・ω・ノ)ノ!
確かにわかります(ToT)/~~~
学校では国家試験に合格するための勉強ですからあんまり詳しくは教えないんですよね
今回は前回に引き続き脳の可塑性についてまとめていきます!(^^)!
気になった方は前回の記事を見てくださいね
今回のテーマ
・恒常的可塑性とヘッブの可塑性について
前回は非損傷側の運動皮質領域における機能的変化、残存皮質における機能的変化についてまとめましたね
今回はシナプス可塑性の分枝メカニズムについてです(ToT)/~~~
(なんか単語だけでもややこしそう)
でも、大丈夫です。
内容は複雑じゃないので( *´艸`)
恒常的可塑性
すごく簡単にするといわゆる、自然治癒ですΣ(・ω・ノ)ノ!
恒常性とは常に一定に保つことです。
これは、頭の片隅にでも入れといてくださいΣ(・ω・ノ)ノ!
ヘッブの可塑性
シナプス結合した複数の神経細胞が同時・関連して発火することで神経伝達がより増強されることですΣ(・ω・ノ)ノ!
活動依存的・経験依存的は可塑性とも呼ばれます
これはリハビリですごく大切なので
具体的な例を踏まえて解説しますねΣ(・ω・ノ)ノ!
サルでの実験があります。
(Nuboさんのじっけんです)
・サルの一次運動野の手の領域損傷を生じさせる
・その後A・Bに分ける
A:自然治癒のみ(恒常的可塑性)
B:手の運動課題を実施させた
・両者の一次運動野の体部位再現領域の違いについて検討した
結果
自然回復したほう→残存している領域は縮小し、損傷していない肩・肘の領域が拡大
運動課題を行った→残存している手の領域が拡大した
結果からリハビリに生かせること
・皮質脊髄路の損傷による麻痺側の使用は残存した脳領域の
機能的再組織化に重要な役割がある
・機能代行は一次運動野の手の領域が損傷すると
腹側運動前野と一次体性感覚野の皮質内の結合が新しく生じる
ということは
腹側運動前野が損傷した一次運動野の機能代行を行っているΣ(・ω・ノ)ノ!
リハビリでも麻痺側への荷重や日常生活での積極的な使用などの訓練にも科学的な根拠があることがわかります。
今回のまとめ
恒常的可塑性とヘッブの可塑性についてまとめた
ヘッブの可塑性はリハビリの重要な考え方となる
今回の記事は森岡先生の本を参考にしています
良かったらどうぞ
[http://:title]
最後まで読んでいただきありがとうございましたΣ(・ω・ノ)ノ!
脳の可塑性 の続きのお話
脳が回復するときに頭の中では
なにが起こっているの?Σ(・ω・ノ)ノ!
学生の頃の素朴な疑問に対して
記事を書いていますΣ(・ω・ノ)ノ!
前回からの続きなので
前回の記事が気になったひとはこれをよろしくお願いいたします。(*^▽^*)
そして、今回は
中枢神経系の再組織化についてまとめましょうΣ(・ω・ノ)ノ!
今回の参考文献も森岡先生の書籍ですΣ(・ω・ノ)ノ!
神経系組織の再組織化
では
シナプス形態変化に伴う、シナプス接続の可塑性が示されますΣ(・ω・ノ)ノ!
いろいろあるので、単語だけまとめましょう
1)アンマスキング…もともと抑制されていたシナプス結合が顕在化
普段は活動していないが、脳が損傷し主要な経路が障害されると
活動し始める回路のこと
2)神経軸索の側芽形成
3)神経細胞による移植→未来には実現してるかもΣ(・ω・ノ)ノ!
このように、神経伝達物質の変化や同側・代償経路のアンマスキング・シナプス形成
がありますΣ(・ω・ノ)ノ!
そして、この現象は発症から数週間や数年間の遅い時期に生じますΣ(・ω・ノ)ノ!
そして、これらの現象は
リハビリテーションの量と質を
受けやすいんですΣ(・ω・ノ)ノ!
ロボットが発達したら理学療法士がいなくてもいいんじゃね?
みたいな素人の意見はなかなか実現は難しそうですね(*^▽^*)
アンマスキングの具体的な例で解説しましょう(*^▽^*)
ずばり
非交差性の皮質脊髄路ですΣ(・ω・ノ)ノ!
皮質脊髄路は約85%は延髄の錐体で交差しますが
残りの15%は交差せずに同側を下降していましよね?
まさに、その交差していない経路が活用できるんですΣ(・ω・ノ)ノ!
過去の人間を対象にしたfMRI研究でも…
・麻痺側と同側の感覚運動野の活性化が起こると非交差性の皮質脊髄路の動員が生じる
それによって片麻痺からの機能回復が促進されると言われていますΣ(・ω・ノ)ノ!
・これは、脳損傷後に皮質間抑制の解除を行うことによって、
その経路が随意運動制御 に動員されると考えられています( *´艸`)
こうした脳の機能回復プロセスはこれまでの研究成果から
1)非麻痺側皮質脊髄路軸索分枝
2)麻痺側皮質脊髄路の新生
3)同側皮質脊髄路の関与
4)脳幹網様体経路の関与
5)非交差性の皮質脊髄路の動員
6)皮質間抑制の解除
の6つが考えられています(*^▽^*)
その中でも、特に重要な過程と考えられているのが
1)非損傷側の運動皮質領域における機能的変化
2)残存皮質における機能変化
3)1、2の過程が相互に関係した機能的かつ神経学的な再組織化
と考えられていますΣ(・ω・ノ)ノ!
これは、あくまでも
皮質脊髄路など随意性のことなので
リハビリをするときは脳のシステムを考慮しいてくださいねΣ(・ω・ノ)ノ!
では次回は
さらに具体的な研究を交えて書いていきますねΣ(・ω・ノ)ノ!
今回の記事は森岡先生の本を参考にしてます( ^ω^ )
[http://:title]
最後まで読んでいただきありがとうございましたΣ(・ω・ノ)ノ!
脳の可塑性って結局なんなの?
こんにちはΣ(・ω・ノ)ノ!
脳ってけっよく治るの?Σ(・ω・ノ)ノ!
素朴な疑問ですよねΣ(・ω・ノ)ノ!
学生から新人の理学療法士の人はみんな思っていると思います。
今回は基礎的なところから
解説していきたいと思います(*^▽^*)
まず、可塑性とは脳が外界に適応するために、機能的・構造的に変化することです
脳って変化するんですよΣ(・ω・ノ)ノ!
可塑性の変化は主に二つに
分けられますΣ(・ω・ノ)ノ!
局所的変化と
中枢神経系の再組織化にわけられます
今回は局所的変化について解説いていきますΣ(・ω・ノ)ノ!
1、局所的変化
これは具体的に
1)浮腫の改善
2)ペナンブラの改善
3)ディアキシスの改善
この3つなんですΣ(・ω・ノ)ノ!
1、浮腫の改善について
脳が損傷すると浮腫が発生しますΣ(・ω・ノ)ノ!
発生した浮腫によって正常な組織が圧迫を受けて機能不全をおこす場合があります。
例えば
・視床付近の浮腫で皮質脊髄路が圧迫を受けて運動麻痺が生じている(ToT)/~~~
浮腫に関しては
脳卒中後の医学的管理で損傷周辺組織の浮腫は改善します
改善には約8週ほど継続すると言われていますΣ(・ω・ノ)ノ!
障害を直接受けているのか、浮腫の圧迫で障害が一時的に生じているのかで
機能の予後が変化するんですΣ(・ω・ノ)ノ!
例えば
浮腫の圧迫→8週以内での回復が見込める
組織の損傷→早期での回復は困難な可能性がある。
2、ペナンブラの改善
ペナンブラ…脳虚血中心の周辺部位の壊死が
起こらない程度の血流低下
梗塞巣と正常脳組織の中間に
位置する神経組織の乏血状態
急性期での医学的治療が重要で
発症後3時間以内の血栓融解療法(tPAなど)
発症3時間以内での血栓融解療法が
3か月後の機能改善を示している
発症してから治療までの時間が考えるポイントですΣ(・ω・ノ)ノ!
例えば
入院中に発症し即座に治療を受けた→ペナンブラの組織の改善が考えられる
発症して2日後に発見され治療が遅れた→ペナンブラの組織の改善の可能性が低下する
3、ディアキシス
または、機能解離とも
呼ばれるんですΣ(・ω・ノ)ノ!
ディアキシス…損傷部位とは隣接していないが
神経線維により連絡されている
遠隔領域で一次的に代謝・生理
機能不全をおこすこと
更に、ディアキシスもタイプが
分かれますΣ(・ω・ノ)ノ!
ややこしいですね(ToT)/~~~
1)局所の脳損傷が遠隔領域の
機能低下を生じさせるパターン
2)選択課題中の正常脳活動が変化し
損傷後の増加/低下する
3)選択したネットワークの結合の
強さ・方向が増加/低下する
4)連結ネットワークの損傷が各領域の間の
コネクティビティを増加/低下を含んだ
広範な脳ネットワーク再組織化に影響する。
これから考えることは
灰白質の機能変化のみだけではなく白質繊維の機能的変化が生じることが分かっています。
損傷した局所だけ評価するのではなく、連合繊維・投射繊維・交連繊維などを含めた
脳を全体的に評価することが
大切ですねΣ(・ω・ノ)ノ!
次回は中枢神経系の再組織化について書きますΣ(・ω・ノ)ノ!
今回の記事は森岡先生の本を参考にしています( ^ω^ )
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最後まで読んでいただきありがとうございましたΣ(・ω・ノ)ノ!
網様体経路をシンプルにまとめよう
こんにちはΣ(・ω・ノ)ノ!
学校で網様体経路って勉強したっけ?
正直な僕の感想ですΣ(・ω・ノ)ノ!
実習で実際の患者さんに対応すると、皮質脊髄路だけでは
なんか考察が追い付かないことってよくありますよねΣ(・ω・ノ)ノ!
今回のテーマはずばり
網様体経路ですΣ(・ω・ノ)ノ!
画像上はこんな感じになっていますΣ(・ω・ノ)ノ!
さて、
役割なんですが
・随意運動に先行した近位筋の制御に
関与している(肩とか股関節など)
・運動前野、補足運動野からの投射がメイン
・刺激から体を背ける、向けるなど
原始的な反応
・四肢の随意運動に関連して筋緊張を
変化させる
・呼吸筋の制御
・情動と運動をつなげる
ざっとこんな感じですΣ(・ω・ノ)ノ!
今回はこの中でも臨床でよく使うバランス機能に着目しましょう
キーワードは先行性姿勢制御または
予期的姿勢制御(APP)です(*^▽^*)
これは随意運動を行うときに体が自動的に
バランスをとってくれていることです
例えば
立位で体を前方に軽く倒すとき
抗重力筋である下腿三頭筋が体幹の屈曲に先行して(約0.1秒)筋活動を発生させてバランスを維持している
図にするとこんな感じですΣ(・ω・ノ)ノ!
高草木薫先生(研究者)の
仮設では
・運動前野・補足運動野
(6野)でプログラムが作られる
・プログラムは皮質網様体路→脳幹網様体と連絡→先行性姿勢制御が発動する
図:高草木薫, 2014より引用
そして、別の研究では
網様体経路の損傷がある患者は
肩・股関節などの近位筋の機能低下がみられることがわかっています。
そして。片脚立位などバランス機能の低下がみられます。
主に柔らかい床面では顕著ですΣ(・ω・ノ)ノ!
姿勢制御は努力的になることがおおいです
(COP増加など)
リハビリするときは
・予期的姿勢制御が起きずらいなかでの
バランスの戦略を考える
・肩関節・股関節などの近位筋への
選択的な訓練の必要性が高い
・末梢の関節や筋活動で代償的にバランス
維持していることを忘れない
新たな痛みにつながることも
考えられるΣ(・ω・ノ)ノ!
このようなことに気を付けながら
患者さんの病態を理解しながら
リハビリを行っていきましょうΣ(・ω・ノ)ノ!
今回の記事は森岡先生の本を参考にしています( ^ω^ )
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最後まで読んでいただき
ありがとうございましたΣ(・ω・ノ)ノ!
前皮質脊髄路ってなんなんだΣ(・ω・ノ)ノ!
こんにちは(*^▽^*)
皮質脊髄路って実は何個か種類があるんですΣ(・ω・ノ)ノ!
前回は皮質脊髄路についてまとめました(*^▽^*)
前回は触れなかったんですけど
実は皮質脊髄路は何個か種類があるんです
1)外側皮質脊髄路
2)前皮質脊髄路
3)皮質延髄路
前回は1)についてまとめていたんです
Σ(・ω・ノ)ノ!
今回は前皮質脊髄路について
まとまていきましょう!(^^)!
主な機能は
反対側(右側)の随意運動の時に同側(左側)の姿勢制御に
関与しているんですΣ(・ω・ノ)ノ!
更にシンプルにすると
遠位筋の随意運動を補う姿勢制御です(*^▽^*)
確かにボールを投げる時に
人の体幹は勝手に筋肉が収縮して安定していますよね( *´艸`)
経路は
1)一次運動野
2)放線冠
3)内包後脚
4)大脳脚
5)橋
6)延髄
7)反対側の軸索を下降し各筋肉に入力
(交差せず両側性に投射)
あんまり外側皮質脊髄路とかわらないんですが
大切なのは
・延髄で交差せずに同側に下降すること
・そして、筋への運動の指令は同側に向かう
ことですΣ(・ω・ノ)ノ!
・支配はL2までとなる
両側から指令が来ているということは……
左の前皮脊髄路からの指令があるので
体幹・近位筋の機能は完全には失われないんじゃないの?
という疑問が出ますねΣ(・ω・ノ)ノ!
ですので、画像では皮質脊髄路が完全に遮断されている場合でも体幹筋・近位筋の評価の必要性は高そうですよねΣ(・ω・ノ)ノ!
今回のまとめ
・前皮質脊髄路は延髄で交差せず
同側を下降する
・支配は両側性に運動指令が支配する筋に入る
・支配は体幹筋・近位筋(L1まで)
・末梢の運動中に体幹筋・近位筋を働かせ、
体を安定させる役割がある
今回の記事は森岡先生の本を参考にしていますので良かったらこちらからどうぞ
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こんなのも作っているので
興味があったらよろしくお願いしますΣ(・ω・ノ)ノ!
最後まで読んでいただきありがとうございましたΣ(・ω・ノ)ノ!
錐体路 シンプル まとめ
こんにちはΣ(・ω・ノ)ノ!
実習の時って
運動麻痺なんか訳わかんなくて怖いよね(ToT)/~~~
すごくこのきもちわかるんですよΣ(・ω・ノ)ノ!
そんな、学生や新人の気持ちをなんとかしないとΣ(・ω・ノ)ノ!
なので今回は下降性経路についてまとめましょうΣ(・ω・ノ)ノ!
前回は上行性の経路について
興味があったら見てみてくださいね
大脳皮質からの運動指令の投射繊維となりますΣ(・ω・ノ)ノ!
大脳皮質と脊髄を連絡している経路のため
名前はそのまんま
皮質(と)脊髄(を連絡する)路となります(*^▽^*)
図で見ると
こんな感じなんですΣ(・ω・ノ)ノ!
主な経路は
1)一次運動野
2)放線冠
3)内包後脚
4)大脳脚
5)橋
6)延髄で錐交差(反対側へ交差 右なら左に 左なら右に)
7)反対側の軸索を下降し各筋肉に入力
この1)~7)のどれかに異常は発生すると
運動麻痺が生じますΣ(・ω・ノ)ノ!
例えばその1
被殻出血のため
3)の内包後脚を通る皮質脊髄路が障害されたため運動麻痺が生じている
例えばその2
脳幹出血のため中脳の大脳脚が障害されているため
4)の大脳脚付近の皮質脊髄路が障害をうけたため運動麻痺が生じている。
そして
すごく大切なのが
違う場所を通るんですΣ(・ω・ノ)ノ!
簡単な図で出してみると
こんな感じなんですΣ(・ω・ノ)ノ!
臨床の現場でよくある
上肢の麻痺が重くて下肢の麻痺が軽い(*^▽^*)
なんで?
この現象の正体は
障害された部分の皮質脊髄路が
上肢の運動を司る繊維が多く障害されて
下肢の運動を司る繊維の障害が軽度だったから
この図で考えると
緑の部分に出血が生じたため
上肢の皮質脊髄路の障害が大きく下肢の皮質脊髄路の繊維の障害が少なかった
形ですね(*^▽^*)
今回のまとめ
・運動麻痺が生じるのは皮質脊髄路が
障害されているから
・皮質脊髄路は場所によって上肢・下肢
・体幹・顔面の繊維が通る場所が違う
今回のまとめを参考にして
なぜ、麻痺が生じているのか考えてみるきっかけになればいいなと思います(*^▽^*)
最後まで読んでいただきありがとうございましたΣ(・ω・ノ)ノ!
感覚を伝える経路といったらこれですΣ(・ω・ノ)ノ!
感覚=視床
って学校でも教えてくれますよねΣ(・ω・ノ)ノ!
これはすごく悲しいです( ;∀;)
視床は確かに感覚を連絡する経路もたしかに含まれていますが
感覚以外にも小脳・大脳基底核・辺縁系・覚醒(網様体)などなど
さまざまな核から成り立っていますΣ(・ω・ノ)ノ!
視床についてはまた
視床まとめで書いていきますねΣ(・ω・ノ)ノ!
さて
今回は脊髄視床路についてですΣ(・ω・ノ)ノ!
ネットで画像もらいました。
ありがとうございますΣ(・ω・ノ)ノ!
大腿経路はイラストのとおりですΣ(・ω・ノ)ノ!
大脳皮質に伝える情報は
温・痛覚
非識別性の触覚
おおまかにするとこの二つですΣ(・ω・ノ)ノ!
そして経路は
1)脊髄後角から入力
2)対側の前外側へ交差
3)上行し視床のVPL核に連絡
4)視床から内包と放線冠を通って
一次体性感覚野に連絡
患者さんの温痛覚に障害が生じている場合は
さっき紹介した経路のどこかに障害が生じていることになりますΣ(・ω・ノ)ノ!
1)~4)の部分のどこに障害があるのかを意識して画像所見を確認しましょうΣ(・ω・ノ)ノ!
最後まで読んでいただきありがとうございましたΣ(・ω・ノ)ノ!
なので、画像所見をみるんですよΣ(・ω・ノ)ノ!